練習場で「今のはいい感じだった」と思ったのに、あとでスイング動画を見たら、まったく別物に映っていた。ゴルフをしていると、一度はこんな経験をするものです。

自分のスイングは、自分では意外と見えていません。動画に撮って客観的に見ることは、上達への最短ルートのひとつです。この記事では、撮り方、見返し方、記録の残し方を順番に解説します。

なぜスイング動画が上達に効くのか

感覚と実際の動きのズレを、動画が教えてくれます。

動画が有効な理由を、まず整理しておきましょう。理由が分かると、撮るモチベーションも上がります。

感覚と実際の動きは、思った以上にズレている

自分では「しっかり腰を回している」と思っていても、動画で見ると、ほとんど回っていなかったということはよくあります。逆に、「振り遅れている」と感じていても、実際はタイミングが合っていることもあります。

人間の感覚は、その日の体調や気分に左右されます。動画は、事実だけを淡々と見せてくれる数少ない手段です。

ズレを知ることは、修正の第一歩です。自分の感覚が信頼できる部分と、そうでない部分を把握できれば、練習の方向性もぶれにくくなります。

このズレに気づくには、練習の最初と最後に1球ずつ撮るだけでも十分です。疲れが溜まってくると、スイングの形が崩れることもあります。早い段階で自分のクセを把握しておけば、ラウンド中にも「今はこうなっているかも」と修正しやすくなります。

良いショットと悪いショットを見比べられる

動画の最大の利点は、成功と失敗を並べて比較できることです。ナイスショットのときと、ミスショットのときで、トップの位置や切り返しのリズムがどう違うのかを見られます。

ミスの原因を「なんとなく」ではなく、映像で特定できるのが強みです。たとえば、スライスが出るときは、フェースの向きやクラブの軌道に共通点が見つかることがあります。

こうした比較を積み重ねると、自分の「良いときの型」が分かってきます。その型を基準に練習すれば、再現性が高まります。

比較するときは、できるだけ同じクラブ、同じ条件で撮った動画を選びましょう。ドライバーとアイアンでは、スイングの形が違うため、見比べる意味が薄れてしまいます。1本のクラブに絞って、数球分の動画を並べてみるのがおすすめです。

撮影の基本|アングルと準備

撮り方を間違えると、せっかくの動画が役に立ちません。基本を押さえましょう。

動画は、ただ撮ればいいというわけではありません。見たい部分が分かるように撮るのがポイントです。

正面と後方、2つのアングルを使い分ける

スイングの撮影では、主に2つの方向から撮ります。ひとつは、ボールを打つ方向の後ろから撮る「後方」。もうひとつは、体の正面から撮る「正面」です。

アングル確認しやすいポイント
後方(飛球線後方)スイングの軌道、プレーン、姿勢、手元の高さ
正面ボールの位置、体重移動、頭の動き、フェースの向き

最初は、後方からの撮影だけでも十分です。慣れてきたら、正面も加えて、確認できる範囲を広げていきましょう。

最初のうちは、どちらの角度から撮ればよいのか迷うかもしれません。一人で撮るなら、スマホを三脚で固定し、後方から撮るのが最も簡単です。同伴者や練習仲間がいるなら、お互いに撮り合うと、違う角度の映像も増やせます。

まずは気軽に1球だけ撮ってみてください。

スマホの置き方と設定のコツ

スマートフォンで撮影する場合は、三脚やスタンドを使って固定すると安定します。高さは、おへそから胸の高さくらいが目安です。クラブの先から足元まで、全身が収まる位置にセットしましょう。

設定は、できればスロー撮影(120fpsや240fpsなど、機種によって異なります)を使うと、インパクト付近の動きが確認しやすくなります。通常の撮影でも、スロー再生で十分に確認できる場合があります。

毎回、同じ位置・同じ角度で撮ることが大切です。条件がバラバラだと、前回との比較が難しくなってしまいます。練習場の床にテープを貼るなどして、位置を揃えるのもおすすめです。

練習場によっては、撮影が禁止されていたり、他の利用者が映り込む恐れがあったりします。撮影前に、施設のルールを確認しておきましょう。個室タイプの練習環境なら、周囲を気にせず撮影でき、アングルの調整も落ち着いてできるのが利点です。

見返すときのチェックポイント

撮りっぱなしで終わらせず、見る視点を決めておきましょう。

動画は、撮ったあとの見返し方で価値が決まります。全体をぼんやり見るのではなく、テーマを絞るのがコツです。

一度に見るのは「1〜2つのポイント」に絞る

動画を見ると、気になる点が次々に目につきます。しかし、あれもこれも直そうとすると、かえって混乱します。

1回の見返しで、直すのは1つか2つだけと決めるのが、続けるコツです。たとえば、「トップの位置が浅い」「インパクトで頭が動く」といった、最も気になる点を選びます。

次の練習では、そのポイントだけを意識して打ってみましょう。うまくいったら、次のポイントに進みます。この繰り返しが、結果的に最短の上達につながります。

見るポイントは、前回の見返しで決めたテーマに沿って選ぶとよいです。テーマが決まっていれば、動画を見る時間も短くなり、迷うことがありません。日をおいても、前回の続きとして取り組めるので、練習の一貫性が保てます。

スロー再生とコマ送りで、切り返しとインパクトを確認する

特に確認したいのは、切り返し(トップから下ろし始める瞬間)とインパクトです。ここはスイングの中で最も動きが速く、肉眼では細部が分かりません。

動画をコマ送りやスロー再生で見ると、体の回転と腕の動きの順番や、クラブの軌道のズレが分かります。ネット上のプロのスイング動画と見比べるのも、参考になります。

ただし、プロと同じ形を真似ることが目的ではありません。体格や柔軟性が違うため、同じ動きができるとは限らないからです。自分に合った形を見つけるための参考として使いましょう。

気になる動きを見つけたら、スマホの画面に指で線を引いたり、アプリの描画機能を使ったりして、角度や位置を確認してみるのも効果的です。目で見るだけでは気づけなかった小さなズレも、線を引くとはっきり見えてきます。

動画と数値を組み合わせて記録する

映像と数字が揃うと、改善の精度が一段上がります。

動画を撮るだけでなく、データと組み合わせて残すと、効果が大きくなります。方法を紹介します。

動画とデータを紐づけて残す

動画だけだと、「見た目がどう変わったか」は分かっても、結果としてどうなったかは分かりません。そこで、そのショットの飛距離、ミート率、左右のずれなどを一緒に記録します。

SMART GOLFでは、各ショットのフォームが自動で録画され、専用アプリと連動しています。スマホでいつでも自分のフォームや過去のデータを確認・比較できるため、撮影の手間をかけずに、動画とデータを紐づけて残せます。

自動録画のよいところは、撮る手間が不要で、練習そのものに集中できる点です。詳しい活用法はSMART GOLFのハイスピードカメラでスイング分析!スマホ連携で上達スピードを加速させる方法をご覧ください。

手動で撮影する場合も、ファイル名や撮影メモに「7番アイアン、キャリー150ヤード」などと書き添えておくと、後から見返したときに役立ちます。動画とデータが別々にならないよう、工夫して残すだけで、振り返りの質が高まります。

簡単な練習ノートをつける

動画やデータに加えて、ひと言メモを残しておくと、さらに効果的です。その日のテーマ、気づいたこと、次回の課題を、スマホのメモに書くだけで十分です。

練習ノートに残す項目
  • 日付と練習した時間・球数
  • その日のテーマ(例:トップの位置を意識する)
  • 良かったショットの感覚
  • 次回に試したいこと

書くことで、頭の中が整理され、翌週の練習が格段に効率よくなります。三日坊主になりそうなら、3行だけでも構いません。続けることが大切です。

手書きでもアプリでも、続けやすい方法を選んでください。大切なのは、きれいにまとめることではなく、習慣にすることです。数か月分たまったノートを見返すと、自分の成長がはっきり分かり、練習を続けるモチベーションにもなります。

自分で見る限界と、プロの目を借りるタイミング

自分の動画を見ても、何が問題なのか分からないことがあります。

動画を見ても、どこを直せばいいのか分からない。そんな壁にぶつかることもあるでしょう。その場合の対処法を紹介します。

原因が分からないときはプロに診てもらう

動画を見ても問題点が見つからない、あるいは直しても結果が変わらないという場合は、第三者の視点が必要です。自分で見て気づける範囲には限界があります。

ライザップゴルフは、完全個室でトレーナーがマンツーマンで指導してくれるスクールです。専用の機器でスイングを分析し、弱点を客観的に指摘してもらえます。

独学で行き詰まったと感じたら、無料カウンセリングなどを活用して、一度相談してみるのもひとつの手段です。診断の内容は【体験レポ】ライザップゴルフのゴルフ力診断とは?内容・料金・得られるデータを紹介で確認できます。

プロの指摘は、自分では絶対に気づけない視点を与えてくれます。たとえば、動画では分からない体の使い方や力の入れ具合なども、直接指導を受けることで修正できます。コストはかかりますが、遠回りを避けられるという大きなメリットがあります。

日々の記録をプロに見せると、レッスンが濃くなる

日頃から動画とメモを残しておくと、レッスンを受けるときにも役立ちます。「前回からどう変わったか」「どこで悩んでいるか」を具体的に伝えられるからです。

レッスンの時間は限られています。記録を見せて、悩みを即座に共有できる人ほど、レッスンの効果を得やすいと言えます。

普段はSMART GOLFのような環境で反復練習し、定期的にプロに診てもらう。この組み合わせなら、記録を活かしながら、効率的に上達を目指せます。併用の方法はライザップゴルフとSMART GOLFを併用する最強プラン!短期集中レッスン+24時間練習の相乗効果で詳しく紹介しています。

また、プロに動画を見せるときは、うまくいったときと失敗したときの両方を用意しておくと、違いを比較して説明してもらえます。ただ「直してください」と頼むより、具体的な材料を持って臨むほうが、アドバイスも的確になります。

まとめ

自分のスイングは、思っているほど見えていません。動画を撮って客観的に確認することで、感覚と実際の動きのズレに気づけます。良いショットと悪いショットを見比べると、ミスの原因も特定しやすくなります。

撮影は、後方と正面の2方向を使い分け、毎回同じ位置・角度で撮るのがコツです。見返すときは、直すポイントを1〜2つに絞り、切り返しとインパクトをスロー再生で確認しましょう。

さらに、データやメモと組み合わせて残すと、改善の精度が上がります。SMART GOLFのように自動で録画してくれる環境なら、撮る手間なく記録を積み上げられます。独学で行き詰まったときは、ライザップゴルフなどプロの力を借りるのも選択肢です。まずは次の練習で、1球だけでも撮影してみてください。

\体験レッスンあり/

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ゴルフ歴15年、年間ラウンド数2回以上のゴルフ愛好家。これまでに試打・所有したゴルフクラブは20本を超え、最新ギアの市場価値に精通しています。 加えて、最新のシミュレーションゴルフ(インドアゴルフ)事情にも精通しており、「SMART GOLF」や「マイゴルフレンジ」など多数の施設を自ら体験・取材。コースでの実戦から最先端のインドア練習機材まで、現代の多様なゴルフライフを網羅する深い知見を持っています。